骨粗鬆症の診断がついた次はどうするか。適切な治療を行う必要があります。
患者様ご自身で行うものとしては、①食事 ②運動 ③日光浴 といったところでしょうか。全部だと長くなりそうなので、本日は食事についてお話します。
骨の半分はタンパク質出てきているため、しっかりとタンパク質、肉や魚を摂取する必要があります。特に魚はビタミンDも豊富で骨粗鬆症にはもってこいだと思います。あとはカルシウムを摂取するためにチーズや牛乳などの乳製品も骨粗鬆症治療には重要となります。
また、ビタミンDやビタミンKも必要な栄養素です。ビタミンDは、魚やキノコ類に多く、また日に当たることで合成されます。ビタミンDの働きは、血中Caを上昇させ骨形成に働きかける効果があります。またビタミンKは骨質を改善させる効果が期待できます。(骨の強さは骨密度と骨質から決まります。)
一方で塩分の取りすぎは血圧などに良くないことはよく知られていますが、実は骨に対してもマイナスです。腎臓で塩(ナトリウム)が排泄される際にカルシウムも同時に排泄され、血中のカルシウムも低下し、それを補うため骨からカルシウムが奪われていき、骨が弱くなってしまいます。
まとめると、骨粗鬆症の食事は、タンパク質とカルシウム、ビタミンD,Kを取って、塩は取りすぎないことが大切です。
骨粗鬆症の食事メニューは美味しいものがいろいろと考案されていますので、一度、試されてみてはいかがでしょうか?
神戸市中央区:元町、大倉山の整形外科 小沢医院 南 弘樹