そろそろお花見の季節ですね。
まだコロナ禍のためみんなで集まってお花見とは中々できませんが、お酒を飲む機会は増えるかもしれませんね。
そこで今回はお酒と関連が深い疾患についてです。
暴飲暴食した翌朝、急に足の親ゆびのつけ根が赤く腫れて痛くなることがありませんか?
それは痛風かもしれません。
風が吹いても痛いということで、「痛風」と呼ばれています。
血液中の尿酸が飽和溶解度を超えると関節内に尿酸塩結晶が生じ、この結晶を白血球が処理する際、痛風発作が発症します。さらに高尿酸血症状態が続くと尿酸結石が腎臓に生じ、腎機能が悪化して腎不全に至ります。
足の親ゆびのつけ根以では、足関節、足の甲、アキレス腱のつけ根、膝関節、手関節にも激痛の発作が起こることがあります。
また耳介に痛風結節や尿路結石が出来ることもあります。
診断は臨床症状と採血や尿検査により診断可能ですが、関節液中の尿酸塩結晶を確認すると確実な診断となります。
治療は発作時に炎症を抑える痛み止めや関節注射などを行います。
日頃のからアルコール摂取を控え、野菜中心の食生活を行い、適度な有酸素運動、水分の摂取などが重要になります。
また、採血尿検査のデータによっては、尿酸値を下げる薬を開始します。その時、大切なことは自己判断で中断しないことです。自己中断して痛風発作を生じる方を散見いたします。
当院では採血、尿検査のデータより、その人の応じた適切な尿酸値を下げる薬を選択しております。検診などで尿酸値がが指摘された際は一度ご相談してみてください。
神戸市中央区:元町、大倉山の整形外科 小沢医院 南 弘樹