先日の外来にて、サッカー中に踵が痛くなるという小学生男児が当院を受診されました。
レントゲン検査では踵骨骨端核の分節化を認め、踵骨の同部に圧痛も強く認めたことからSever病と考えられました。
Sever病とは踵骨の骨端症と言われる病気の一つです。聞きなれない病気かもしれませんが、決して珍しい病気ではなく、スポーツをする小学生男児に比較的多く見られます。
症状は、踵の痛みや腫れ、踵を抑えると痛む、踵をつけて歩けないので爪先立ちで歩く・・などが特徴的です。踵の痛みは当初運動時の痛みのみですが、進行すると歩くだけでも痛みを感じるようになります。
診断は問診と診察、レントゲン検査などで可能です。
治療法としては、安静やアイシングが中心となります。踵への負担を減らすクッション性のあるインソールも有効です。
また、腓腹筋やアキレス腱が硬い、扁平足があるなどが影響していることもありますので、腓腹筋、アキレス腱、足底筋膜のスチレッチが効果的です。
一般に1〜2ヶ月程度で改善することが多いですが、骨折などの可能性もありますので、お子様が運動中に踵の痛みを自覚される場合は是非ご相談ください。
神戸市中央区:元町、大倉山の整形外科 小沢医院 南 弘樹